エラストマー

elastic(弾力のある)とpolymer(重合体)を組み合わせた造語で、ゴム状の非常に大きな弾力性を有する高分子物質の工業用材料の総称(ゴム弾性体)。ゴム・合成ゴム。

ポリエチレン(PE)

エチレンが重合した構造を持つ高分子。最も単純な構造をもつ高分子であり、容器や包装用フィルムをはじめ、様々な用途に利用されている。

オレフィン系熱可塑性エラストマー(TPO)

塩化ビニール系・スチレン系とともに三大熱可塑性エラストマーと位置付けられ、一般的にポリプロピレン (PP)の中に、エチレン‐プロピレンゴム(EPDM,EPM)を微分散させた熱可塑性エラストマーです。
TPOは常温ではエラストマー(弾性体)であり、ゴムのような性質を持ちながら、一般のプラスティックと同様な成形加工のできる合成樹脂であるため、最近では、自動車の部品や土木資材・家電OA部品などに使用されています。
また、リサイクル可能な素材であり、環境面においても脱塩ビの環境素材として注目されています。

超高分子ポリエチレン

化学組成は汎用ポリエチレンとまったく同じだが 分子量が汎用ポリエチレンの10倍以上あり、構造部品あるいは機能部品を対象とする エンジニアプラスチックスの中の一つです。 一般グレードのほかにガラス繊維、炭素繊維などの強化材による補強、 そして過酸化物を使用する架橋改質も行われています。

スチレン系エラストマー

耐熱・耐候・耐寒性に優れた成形用材料です。
特にゴム弾性に優れ、硬度の幅が広く、工業用・スポーツ用・医療用などのさまざまな分野で加硫ゴム代替が可能で、用途に応じて射出成形銘柄・押出成形銘柄 を使い分けることができます。また、硫黄・塩素等の有害物質を含まないため、環境にやさしい素材です。

ポリプロピレン(PP)

プロピレンを重合させたポリマーです。比重が低く、水に浮かび、薬品に強い特色があります。しかし、染色性が悪く、耐熱性も高くはありません。

EPDMゴム(エチレンプロピレンジエンゴム)

エチレンとプロピレンとの共重合体であるエチレン-プロピレンゴム(EPM)に、少量の第3成分を導入し、主鎖中に二重結合をもたせたものである。
非共役ジエンモノマーである第3成分を共重合することで硫黄架橋(加硫)が可能で、工業的に広く使用されています。EPDMの特徴は、耐オゾン性、耐熱老化性はブチルゴム(IIR)よりも若干優れており、耐候性、耐寒性、耐極性、溶剤性、耐無機薬品性にもすぐれ、反発弾性がよいので、自動車用ゴム製品、工業用ゴム製品、建築用ゴム製品など、その用途はかなり広く、電気的性能に関しても、高圧ゴム電線や高圧ゴムケーブルなどにも使用されています。

REACH(リーチ、リーチ法)

欧州連合(EU)域内で製造・輸入される化学物質を規制する法律。化学品メーカーだけでなく化学品を使用する部品・製品メーカーも対象となります。REACHで扱われる約3万種の化学物質の中で約1,500種の「高懸念物質」は、登録だけでなく、認可、制限も行われるため、使用状況の確認や代替品の準備などの対策を早急に整える必要があります。